推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
10 Latte:現場を離れた殺人犯


━━Ⅰ━━


全員が息を飲む中、悠々と、そして静かに匠の声がたゆたう。


「どれから話そっかなあ。犯人の他に分からないことって、ダイイングメッセージ、なんで両手をグーにしてたのか、あとは、えと、なんだっけ……」


「油まみれの理由だな」


酒臭い言葉が教えてくれた。


匠は苦い顔をしながらも「そうそう」とうなずく。



「じゃあ問題!みんなは、なんで階段とか身体に油かけたんだと思う?」

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