推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「それは、事故に見せかけるためでしょう?」
真紀子が答え、続くように香苗が「でも」と口にした。
「油を持って2階へ上がる理由も苦しいし、お腹を刺されてて事故って考えにくいし。あ、もしかして、ダイイングメッセージのメモ紙を燃やすためだった、とか?」
秋や編集者の浮夫も同意を示すが、匠はハッキリと否定した。
「それだけじゃないと思うよ」
「え……どういうことだい?メモ紙を燃やすためだけじゃないの?」
すっとんきょうな声の浮夫。