推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
対して答えたのは、またもすっかり酩酊の中にいる宗だった。
「それでもお前は編集者か。いいか?燃やすためだけなら、階段から身体から、あちこち油まく必要ないだろ?」
「は、はあ……」
それが何か、とでも言いたげな表情に、酒気を帯びたため息が広がる。
これ以上長引くと最悪だと思った匠は、素早く理解してもらおうと説明を代わった。
「犯人って、少しでも早くその場から立ち去りたいんだよね?アニメで言ってたけど。だったら、メモ紙だけ燃やせばいいんだから、火だけ持ってきてつけたり、ダメなら油を手にだけかけて燃やせばよかったじゃん」