推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
宗だけは「バカたちじゃ分からんのじゃないか」と呵呵大笑したが、他の者たちは見当もつかないという表情だった。
今度は匠がため息を吐く番だった。
「はあっ……。えっとね……。普通さ、ダイイングメッセージを探して変な動きしちゃったらさ、犯人に止められない?」
「そうよね。止められるはず……」
「でしょう?でも握ってたんだよ。ってことはさ、お姉ちゃんが刺されて、なんか残そうって考えて、ダイイングメッセージをひらめいて、探して、握るまで、『ちょっとは時間があった』んだよ」