推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


━━Ⅱ━━


苦い顔をしながらイメージしたものを払拭している匠に、痺れを切らしたような宗が口を開いた。


「もったいつけてくれるなあ、解けた解けた詐欺師。いい加減、ハッキリ犯人を教えてくれないか」


もう少しじらすつもりだった匠は、けれど「仕方ないね」とひと口ラテを啜った。


生温くなっていて、どこか甘さが増したような気がする。



「ダイイングメッセージに書いてあるじゃん、ちゃんと犯人のこと」


「それが解けないから苦労してんだろう、坊主」

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