推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「言われてみれば……変ね」
真紀子も顎に手を当てながら、考えを巡らせている様子。
隣の黒髪の田中も、興味津々といった感じで、やや前のめりになっていた。
「他にも読めない漢字あるし。けど、逆に『かえり』とかは、な・ぜ・か、平仮名なんだよね。『むすび』とか、漢字にできそうじゃん。うめく、を漢字にするくらいならさ」
「そうね……気にもしなかった……」
それに、と匠は語を継ぐ。