推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
暗号の出し合いはしばらく続いたが、やがて、不参加だった宗が「解読できたぞ」とタバコに火をつけながら宣言した。
「ほ、本当ですか?宗先生」
「ああ。まさに暗号みたいなもんだ。『呻』の文字がヒントなんだよ。なんで漢字なのかが重要だったんだ」
頬をすぼませると、煙草の先が赤くチリチリと燃える。
宗は、親指みたいな人差し指でメモ紙のあちこちを指さし始めた。
「ほれ、ココ、そしてココもココも。何か気づかないか?」
「……あっ!!もしかしたら、先生がおっしゃりたいのは……」