推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「ああ。若造は分かったみたいだぞ。他のやつらは分からんか?」
指が示した場所は、「呻」の右側の申の部分、「午前」の午、「未来」の未、「刻」の左側の亥の部分、そして「トリオ」のトリなど。
「そうですよ!宗先生の言う通りだ。ある!あるぞ!」
食い入るように問題文を目で追う浮夫。
香苗、真紀子、黒髪の田中も、どうやら意味に気づいたらしい。
「なぁ?あるだろ、『干支』がズラリと」
煙を鼻から出しながら、宗は「どうだ坊主」と言わんばかりに匠を見遣った。
。● What is this mysterious taste?