推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
11 Latte:世界一の証明
━━Ⅰ━━
「うっかりお嬢ちゃんの罠にひっかかったが、これで犯人は分かったな」
挑発的な視線を匠に送り、宗は満足げに椅子に寄りかかる。
「そ、宗先生。これ、干支は合ってるみたいですけど、ひとつ足りないですよ」
「ああ。『ねずみ』だろ?つまり、それを表す『子(こ)』の文字だ」
だから犯人は、と野太い声で、またも親指に似た人差し指を立てた。
「アンタだったんだよ、坊主のお母様の桜庭真紀子!」