推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「ダイイングメッセージが示してるんだ。言い逃れはよしたほうがいいな。息子の前で」
今度は親指らしい親指で、くいっと匠を指す。
真紀子が口を閉ざし、眉をハの字にしてこちらを向いた。
「どうする?お母さん。犯人だってさ~。このまま捕まって、天井ずうっと見てる?」
匠は、昼間のお返しとばかりに、ニヤリと笑った。
今日は一日、企画に参加できないのを茶化され、真紀子から皮肉を散々言われてきた。
だから、この程度からかってもバチは当たるまい――そう思ったのだが。