推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「も、もう!こんなときにふざけないのっ!」
わき腹を肘で小突かれた匠は、その拍子に捻挫したほうの足を椅子にぶつけた。
痛みのあまり、自分が天井を見上げる形になってしまった。
「大人しく、自白したらどうだい?お母様」
「いえ、ですからわたしは――」
「犯人なわけないじゃん」
熱を帯びて脈打つ痛みに足をさすりつつ、匠はかろうじて声を出した。