推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「おいおい!この期に及んで答えが違うってのか?今回ばかりは、明らかにこれだ」
「明らかにそれじゃないよ」
汽車のように大きく煙を吐き出し、宗の顔がみるみる紅潮していく。
それが酔いのせいか、推理を否定された怒りからかは、定かではないが。
「じゃあ、納得のいく答えを教えてくれるんだろうな?『子(こ)』が答えじゃない理由も添えて」
「超簡単だよ。『子』が答えじゃない理由なんて」
本当だろうな?と充血気味の目で睨む宗に、匠は顔色ひとつ変えなかった。