推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


匠の意図をどう読んだのかは分からないものの、宗は引き下がるように「そういうことか」と舌打ちした。



「お前がガキだってことを、また忘れてたってわけか……」



渋面を作って腕組みをし、だるそうに首を回す宗。


彼に代わり、説明役を買って出たのは秋だった。


持っていた自分のメモ帳を破り、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」と書き上げていく。


小説家らしい、丸すぎない、角ばってもいない、均整のとれた美しい字だった。

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