推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「先生というのはやめますから、せんせ……いえ、桜庭さんも、敬語をやめるというのはどうでしょう?僕のほうが年下ですし」
「え……あ、はい。分かりました……じゃなかった、分かっ……た?」
「ええ。それでよろしくお願いします。で、こちらが息子さんですか?」
匠はきちんと「こんにちは」と挨拶をしたものの、道々に張り切ってスポーツドリンクを大量摂取していたため、しつこく話しかけてくる秋をさえぎり、
「お話し中大変申し訳ないんだけど」
と苦悶の表情で訴えた。
「トイレって、どこ?」