推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
ダイイングメッセージの文章は4つ。
それぞれの穴の数は、句点を含めて「20」「12」「12」「16」。
導いた数字を50音順に当てはめると――。
「答えは『と・し・し・た』。つまり年下ってこと。この中でお姉ちゃんより年下なのは、ボクとこの人だけ。でもボクは一歩も動けないんだから、犯人はこの人ってことになるんだ」
解説していて、佐伯姫子の凄さを再認識した。
子どもでも解き得るのに、結果的には推理に長けた大人たちの頭脳を翻弄し、反論の余地もない納得の答えを提示したのだ。
そんな迷宮問題が「世界一面白いもの」だという証明とともに、匠は難攻不落と思われたダイイングメッセージから真犯人を鮮烈に炙り出したのだった。