推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「この洋館にくるまでに結構汗かいたし、お化粧直しにと思ってね」
淡い青色のワンピースに合わせた水色のバッグを、くいっと上げる。
「お化粧なんてしなくても綺麗なのに。お姉ちゃん」
「…………」
「ん?どうしたの?」
黙り込んだ理由の見当がつかない匠が、首を傾げると。
「この子はも~~~~っ!!」
急に姫子の突進に遭い、抱きつかれてしまった。
「うわっぷ!お、お姉ちゃん?」