推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
13 Latte:託すため、守るため
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謎を解き明かすにつれ、好奇心一色だった雰囲気はやおら形を変え、不気味な様相を呈してきた。
匠自身も、これ以上話すのをはばかられるほどに。
「て、手首が切れる何かって……。のこぎりか、肉切り包丁の類か。なんにしても、正気の沙汰じゃないな……」
「ぶっちゃけ、キモすぎてこの話もう嫌なんだけど……。皮膚がついてるのと別の手でメモ紙を握ってたのは、紙に火がついたら握った指や爪まで燃えちゃうからだと思うよ」