推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「…………!?」
沈黙と無視を続けていた田中が、ここで初めて反応して顔を上げた。
「嘘……?う、嘘よ!騙されないんだから!芸能人なのを利用してっ!!先生に取り入ったに決まってる!ぜ、ぜ、絶対そうよ!!」
尋常ではない取り乱し方が、秋への異常ともいえる崇拝を物語っているように匠は思えた。
広間にいる全員が、同様の気持ちを抱いているに違いない。
「そんなことないですよ、田中さん」