推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
皆が気圧される中で、きっぱり否定したのは秋本人だった。
「先、生……?」
「番組以外で彼女に会ったことはありません。仮に彼女を優遇しているなら、一般応募の形じゃなく、招待状を送ってますから」
「そん……な……嘘……」
「当時の番組スタッフも、僕を『秋さん』と呼んでいますから」
想いを寄せる本人からの言葉が、とどめとなったのだろう。
狂気の表情を見せていた田中から、勢いが抜けていく。