推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
語尾を低くして、田中に強く問いかけた。
「こ、殺すつもりなんて……ただ……お、脅そうとして……」
うつむいて吐き出す言葉に、異常な雰囲気は最早微塵も感じられない。
「言い訳は、もうすぐ来る警察にたっぷり言うんだな」
取り返したばかりのジッポで、宗が新たな煙草に火をつける。
「あと、これはボクのおまけな推理だけど。お姉ちゃんは刺されて、傷をつけて、すぐにメモ紙と皮膚を握ること、閃いたと思うんだよね」