推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
託すため、守るため。
その言葉を受け、匠は、真紀子に頼み込んだ。
「お母さん、ボクは大丈夫だから……。踊り場に連れてって……くれないかな」
「え……でも……。言ったでしょう?精神衛生上――」
お願いだから!と深く頭を下げ、両の拳を太ももで握りしめる。
「いっぱいあるから……。言わなきゃダメな、絶対絶対ダメな、ありがとうと、ごめんなさいが……!!」
まつ毛の先から涙がひと粒、またひと粒と床を弾く。