推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「なんだ?アレってのは」
「まだ推理の残り香があるのかな?後学のために、教えて欲しいな」
ふたりに興味津々に迫られたが、実際はそれほど大した推理ではない。
匠自身も後から思い出した、ほんの些細な違和感だった。
「大階段にみんなが駆け付けたとき、あの人だけが『誰がこんなこと』って言ってたんだ。あのときは、まだ事故か殺されたのか分からなかったのにね」
「…………!!」
さらりと伝えた推理に、ふたりは言葉を失った。