推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
━━Ⅱ━━
「へえ。君の家が喫茶店なんだ~」
匠は、姉の姿を歩きながら横目で眺めた。
靴はパンプス。
手袋はしておらず、ふとポケットから細長いボイスレコーダーを取り出して電池の残量を確認し、すぐに戻した。
「はい。とってもこぢんまりしたものですけど、落ち着きますよ」
雑談を続けつつ、匠は「それはそうと」と話のハンドルをきる。
「はぐれた方と連絡取らなくていいんですか?」