推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
━━Ⅱ━━
――ピピピピピピピピッ。
携帯電話のアラーム音で、桜庭匠の夢は強引に中断された。
「……またか」
ぼやけた視界で天井を見上げ、つぶやきをため息と一緒に仲良く吐き出す。
設定していたスヌーズをOFFにしながら、匠はシーツから身体を引きはがした。
真冬だというのに、まるで熱帯夜の翌朝のように背中が汗でびっしょりだった。
「このところ、ずっとだな」