推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「それは問題Aって意味。A、B、C、って用意してあるから。ふふっ」
「も、もしかして……。段々難しくなるとか言うんじゃ?」
「イエス!」
姫子は持っていたペンを片手でくるりと回した。
彼女の言いぶりだと、「A」のこの問題は、最も難易度が低いということになる。
ここでつまずくことは、これ以上ない屈辱と等しい。
「……くそおっ!」
一気にエンジンがかかった匠は、目を虫眼鏡のようにして、再度メモに集中した。
――絶対解いてやるっ!!