推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
━━Ⅱ━━
意気込みをくべて、もう一度問題文を口に出して読んでみる。
そして発想を変えてみようと、紙を逆さにしてみた。
これも違う。
裏返しや透かして見る方法でも、閃きはなかった。
ひょっとすると、どこかに線を足したり、折ったりするタイプの解答かもしれない。
「ねえ、これって線引いたりとか――」
「ないない。紙だけで誰でも解けるよ。このABCの3問セットはね、お姉さんが『迷宮問題』って名付けた自信作なの。考えれば考えるほど、迷宮に迷い込むっていう意味でね」