推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
4 Latte:ゾロ目の田中
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午後5時過ぎ。
「ホントにいいんですか?佐伯さん……」
これでもう何度目だろう。
真紀子は、匠に付き添っている姫子に言った。
「はい。『謎解きの集い』に興味がないって言ったら嘘になるけど、匠くんとクイズをやるのも、すごく面白いんですよ。発想が飛びぬけてるから、出し甲斐があるっていうか」
「そ、そう?でも、遠慮はしないでくださいね。この子なら、放っておいても平気だから」
「ぐ……っ。勝手な。平気じゃないんですけどぉ」