推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「おや、ひとり脱落か。残念。極上なワインのつまみにと思ったんだがな」
残念そうに、宗はまた頭をかきむしる。
「結局、ほとんど話してくれなかったなぁ~。もしかして私、近い年の子に嬉しくなって空気読めなかったんじゃ……。嫌われちゃったかな?」
姫子が困惑した表情で見下ろす。
匠が茶化すように「かもね」と返すと、すかさず指で両頬をぎゅうと挟まれてしまった。
「ぬんどぅ、うつむふっぷとぅつむむんどぅ(なんで、いつもほっぺたつまむんだ)」