推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「運がいいな?」
意味が分からず、匠はおうむ返しをする。
返事を待っていると、宗は「そりゃそうだろう」と両眉をくいっと上げた。
「あんな若造の推理ものってだけでもしょうもないのに。事件のドラマを見ながら飯が美味く食えるわけもないだろう」
「…………」
本心なのか、冗談なのか、飄々とした口調からは判断がつきかねた。
匠は姫子を見上げ、姫子は匠を見下ろし、ふたりして肩をすくめた。