推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


━━Ⅱ━━


眠りについてから、どれくらい経った頃だろうか。




「キャアアアアアアアアアアッ!!」




雨音を切り裂く叫び声が耳をつんざき、匠の身体が反射的に飛び跳ねた。


隣で眠っていた母親の真紀子も、「な、何?」と目覚めた様子だ。


「お、お母さん……」


匠が天井の照明のスイッチのほうを見やると、すぐに立ち上がって明かりをつけてくれた。

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