推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
まぶしさに目を細めながら馴染むのを待っている間に、客室の外が騒がしくなってきた。
『こ、こりゃあ……』
『うっ……!!まさか、こんな……っ』
ドアの向こうから、宗と浮夫のくぐもった声が聞こえる。
悲鳴と声の具合から、何かが起こっているのは間違いないらしい。
「匠。ちょっとそこにいなさい」
言われなくても、匠は捻挫のためにひとりで動くことなどできない。
それでも「分かった」というふうに目で合図を送ると、真紀子は軽く髪の毛を手ぐしで整えて、身構えながらドアを開いて出て行った。