推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
乱暴な自分を叱りつけるように、今にもドアから入ってくるんじゃないか。
あるいは、これは謎解きの集いに参加できなかった自分の願望みたいな夢で、目覚めれば元通りに姫子が「おはよう」と挨拶をしてくれるんじゃないか。
けれど、体格のいい浮夫にねじ伏せられ、おさえつけられた肩に太い指が食い込んだとき、確かな痛みが走った。
「死んだの……」
呻きながら、顔を手で覆った真紀子がうずくまる。
「死んでしまったのよ、佐伯さん……」