推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
6 Latte:死に油を注ぐ
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2階の広間は、中央に大きめのテーブルが鎮座し、向かい合って椅子が3脚ずつ、両側面に1脚ずつの合計8脚がある。
移動した一同は、各々が適当に座っていた。
「――というわけで、この嵐で土砂崩れが発生したために、早くても明日朝以降にしか到着できないだろうとのことで……」
左側面の椅子に座っていた秋が、力なく告げる。
「おうおう。孤立した洋館、まさにクローズド・サークルだな。謎解きゲームよりミステリーしてるじゃないか、こりゃあ」
その反対側に座り、どこから持ってきたのか自分だけワインを注いでいるのは、寝癖風の頭をした宗だ。