推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「おい若造。ここはサウナか?エアコンどうなってる」
業を煮やしたように、宗が喚き立てる。
シャツからぬうっと出ている毛むくじゃらの腕も、じんわり汗が滲んでいるように目の端に映った。
「す、すみません。こないだから、効いたり効かなかったりで。修理しなきゃとは思ってるんですけど、まだ……」
「勘弁してくれ。このままだと脱水症状で全員があの世だぞ。お嬢ちゃんみたいに」
「そ、宗先生っ!」
悪びれる様子もなく、宗は「とにかく」と浮夫の言葉をさえぎった。