推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「……これを……」


近づいて匠の向かいの空席の椅子をよけてテーブルへ広げたのは、くしゃくしゃになって今にも破れそうなメモ紙だった。



「こ、これ……これって……」



震える手で、ゆっくりと掴みあげる。


少し油が染み込んでいるのか、端がぬるっとした。


「握ってた、のよ……」


真紀子は口を手で覆った。

< 97 / 258 >

この作品をシェア

pagetop