狼少女
「……。」
「……。」
さっきの発言から、私達は黙ったままだ。
なんて言ったらいいのか分からない。
私は、こっちの方が楽だけど。
誰かと話すのって疲れる。
気はつかうようだし、何よりめんどい。
…私は1人でいい…
「…俺…持つ…」
「へ?」
「俺が持つっ!!!!」
急に、しゃべりだしたと思ったら、私から傘を取ろうとする。
…が、私は、かわしてみせた。
「…私の方が背高いし…私が持つ。」
…私の言ったこと…正論だよね!!?
…なのに…
「なっ!!!!~っ!!…ひどい、白井ひどいよぉ…(泣)」
…泣くの好きだな。