狼少女
「ねっ!!もう一回笑って!!!!」
「……」
「ねぇ~!!?」
…そんなに私が笑うの珍しいかな。
尚君は、さっきから同じことを言ってくる。
はぁ…
めんどい…笑うんじゃなかった。
本当、なんで笑ったんだろ…
なんか、分かんないけど、懐かしいような気がしたんだよね。
あの頃に戻ったみたいで…
…あっ…
そうか…
…尚君は、あいつに似てる。
たから、ちょっとだけ気を許せたんだ…
…私の頭の中は勝手にフラッシュバックし始めた…