狼少女
…どうして?
どうして君は私から離れないの?
昨日あんなに冷たくしたのに…
「……」
私は無視して歩きだすと、
「…もう♪白井はツンデレだなぁ♪」
そう言って、尚君も私に合わせて歩きだす…
……やめて…
「やめてっ!!!!」
私は出来るだけ大声で、睨むように叫んだ。
「昨日話してこないでって言ったじゃない!!!!」
私のことなんて嫌いになればいい
「…私はっ!!!!」
…本当は…誰かに嫌われるのは怖い…
…でも
私は…
「私はあんたなんか大嫌いよっ!!!!」
誰かを信じて、
…裏切られるほうが……辛い。
「…しら「~っもう!!!!」
「…もう…私に近寄らないで…」
何か言おうとした尚君を無視して私は走ろうとした。
でも君は…