I MY ME MINE
I
あなたはこんなことを考えたことはなかろうか。
"自分"という人間が、真に"ここ"に存在していい"存在"か否か。
私は多々ある。
何度もある。
数年前の話だ。
当時、私は自身に存在価値が見出せなかった。
特技もない。運動神経がいいわけでもない。人並か、若干下回る。
興味があることと言えば、芸術関係くらいなものだ。
趣味もそう。
音楽を聴くことだったり、歌ったり、絵を描いたり観たり、こうして活字を追いかけることだ。
資格は高校時代、商業高校に通っていたお蔭で複数は持てども、
「"こんな"私が社会に出て働けるのだろうか」
という不安を持ち、社会で働いている自分が想像できない、ということが常であった。
丁度一年前、アルバイトを探している時でも付き纏っている感覚だった。
これがあまりに酷くなると、つまりはニート、ということになるのだろうか、とふと思う。
「私って"いる"の?」
"要る"のか?
"居る"のだろうか?
しかし何故か、当時も今も、ニートになった自分を思い描くことは出来なかった。
何故だろう?
では今、私は一体何をしているのか。