未来へ
グイッと右腕をひかれ私は彼のすぐそばに引き寄せられた。

「・・・なに・・・・」

何か言おうとしたそのとき、彼の唇が私の言葉を遮った。

私の唇に重なる彼の薄い唇。

それだけでなく、彼の舌が私の唇の隙間をついて口の中へと侵入してくる。

彼の舌は私の歯列をなぞり、私の舌にからまる。
初めてのキス・・・・、しかも想像以上に激しい・・・。

私は初めての激しいキスに何も考えられなかった。

・・・・・マツゲ長いなぁ・・・なんて人事のように思いながらキスの甘い刺激に頭がボーッしてきた。

・・・・・気持ちいいかも・・・・・もう少しこのまま・・・・・。


気がつくと私の制服のボタンははずされ、私の胸の上を彼の左手が動き、ブラジャーを押し上げようとしている。

彼の右手はスカートを捲り上げ、私の太ももあたりを上下していた。

はっ、なんで流されてるの?しかも、こんな見ず知らずの男にキスされてるなんてっ!

突然今の状況を思い出した私は、ドンっと彼の肩を押し突き飛ばした。
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