未来へ
気がつくと、先輩の顔は私の太ももあたりまで降りてきて、火傷の痕を舐めている。

火傷に舌が触れるたびチリチリとした痛みと甘い刺激が体を走る。

そして、靴擦れした左足の小指の付け根を舐める。

頭がボーッとする中必死に声をこらえていたそのとき、

「・・・・・っ、・・・・・いたいっ・・・・・・。」

突然の痛みに顔をしかめる。

熱いものが中に入ってきて痛みとともに電流が体の中心を走る。

私は先輩と一つになった。
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