未来へ
「ありがとうございました。私、先輩に甘えてましたね。今日の私、なんだかおかしかったんです。忘れてください。一回寝たからって彼女面したりしないんで安心してくださいね。」

私は笑顔で言った。

「オレこそ悪かったな。」

表情は変わらないが、先輩の顔は少し寂しそうに見えた。



雨もやみ、服も乾いたところで、先輩に自転車で送ってもらって家に帰っり、お風呂に入ると太ももの火傷がヒリヒリ傷んだ。

ふと見ると、内ももに赤いしるしがある。

キスマーク・・・・・。

いつの間につけたんだろう・・・・。

どうゆう意味・・・・・・?



夏休みが終わる頃には、キスマークもすっかり消え、その後、先輩と会うこともなかった。
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