未来へ
「みんな、勝手だよなあ。誰だよ、これ、アイスなんて買ったら持って帰るまでに溶けちゃうよ。」

「ほんとだ。バカだねぇ。」

学校の外を鞄も持たずに歩くのはなんだか不思議な感じがした。

「なぁ、こないださぁ、オレのこと好きって言ってたよね?それってまだ有効?」

「えっ?どうゆうこと?」
突然の藤堂君の発言に戸惑いを隠せない。

「あれから、なんか沢木のこと気になっちゃって。今までサッカーばっかりで恋愛とか興味なかったんだけど、沢木に告白されてから、家に帰っても沢木のことばっかり考えちゃうんだ。それって、好きってことなのかなぁと思ってさ。」
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