未来へ
もうすぐクリスマス。

街は色とりどりのネオンで飾られ、クリスマスソングがあちこちから聞こえてくる。

「柚菜、プレゼントもう決めた?私、お金ないからバイトしようと思うんだけど、一緒にやろうよ。」

「私もお金ないけど、どこでバイトするの?もうこんな時期だし間に合うの?」

私は紗英に言う。

クリスマスまではあと2週間。

そんなに都合のいいバイトがあるとは思えなかった。

「それがさぁ、週末だけ遊園地でバイト募集してるんだよ。日給1万円だって!」

紗英が言っているのは修哉と最初にデートしたあの遊園地。

「遊園地かぁ。うーん、どうしよ?」

私は遊園地で働いてた先輩の事を思い出し、なんとなく躊躇した。
< 71 / 115 >

この作品をシェア

pagetop