未来へ
「おねーさん、かわいいね。俺たち男ばっかりでつまんないから一緒に遊ぼうよ。」

見るからにガラの悪い二人組。

一人は趣味の悪い柄のセーターを着ていて、もう一人はつなぎを着ていた。

私はセーターの方がつかんでいる手を振り払おうとしたが、きつくつかまれていてほどけない。

「やめてください。仕事中なんで困ります!」

少し大きめの声で断ってもいっこうにあきらめる気配はない。

私は手を引っ張られだんだんと人気のない方へ連れて行かれた。
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