未来へ
気がつくとそこは朝の光に包まれた先輩の部屋だった。

私はベッドに寝ていて、ベッドにもたれかかるように先輩が寝ていた。

私のおでこには濡れたタオルが置かれている。

少し手を伸ばし愛しい人の黒い髪をさわってみる。

少し長めの先輩の髪はサラサラと私の指を通り抜けた。

すると、先輩が目を開け優しくほほえんだ。

いつも攻撃的な鋭い目をしているのに、今の先輩の笑顔にドキッとしてしまう。
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