ビューティーboys☆
ファッションセンス
翌日、登校してきた心に道行く生徒の視線が集まった。
心の噂は全校生徒の間に広まっていた。
女が男になる
前代未聞の出来事に、一人残らず興味を抱いていた。
心は、やけに軽く感じる髪を風にさらしながら、校内へ入った。
待ち伏せされていたのか、目の前に彼方が映る。
靴箱の隣に直立している柱に体を預け、本を読んでいる。
ちょうど読み終えたのか、パタンと閉じて顔を上げた。
靴を履き替えた心と目が合う。
「おはよう」
この爽やか笑顔にみんなやられているんだな、と心は思った。
「おはよう」
心も挨拶を返すと、彼方は真っ先に髪に触れた。
「さすが、優」
彼方は満足げに頷くと、心に言った。
「今日はファッションセンスを極めてもらう。放課後、生徒会室に来てね」
ファッションといえば、神崎麗。
心の脳裏に彼の姿が浮かび上がる。
独特の雰囲気をもっている彼は、一度見たら忘れがたい。
というより、忘れられない。
彼はどのような人物なのか…
心は放課後が楽しみになった。
心の噂は全校生徒の間に広まっていた。
女が男になる
前代未聞の出来事に、一人残らず興味を抱いていた。
心は、やけに軽く感じる髪を風にさらしながら、校内へ入った。
待ち伏せされていたのか、目の前に彼方が映る。
靴箱の隣に直立している柱に体を預け、本を読んでいる。
ちょうど読み終えたのか、パタンと閉じて顔を上げた。
靴を履き替えた心と目が合う。
「おはよう」
この爽やか笑顔にみんなやられているんだな、と心は思った。
「おはよう」
心も挨拶を返すと、彼方は真っ先に髪に触れた。
「さすが、優」
彼方は満足げに頷くと、心に言った。
「今日はファッションセンスを極めてもらう。放課後、生徒会室に来てね」
ファッションといえば、神崎麗。
心の脳裏に彼の姿が浮かび上がる。
独特の雰囲気をもっている彼は、一度見たら忘れがたい。
というより、忘れられない。
彼はどのような人物なのか…
心は放課後が楽しみになった。