ビューティーboys☆
放課後。


心が生徒会室を訪れると、すでに他のメンバーは揃っていた。


「あ、鏡夜くん。やっほー」


優がヒラヒラと手を振った。


昨日、優の腹黒さを見てしまった心はぎこちなく振り返した。


「友情は芽生えた?」


彼方の問いかけに、優はニコニコと笑った。


「もちろん♪」





どの辺が!?





「どーせ、またお前、脅かしたんだろ」


愁が机の上で足を交差させて言った。


「そんなことないよ!昨日は優しかったよ♪それに、ギャップは大事だし」


「へーへ。そうですか」


「愁はそんなんだから、ファンが少ないんだよ」


少ないもなにも、ファンがついている時点で十分凄い。


「うるせっ!」


優と愁のやりとりを見て、心は唖然とした。


というより、優の腹黒さに驚いた。


昨日も悪魔の欠片を見たが、所詮欠片にすぎなかったらしい。


「ね、ねぇ…優っていつも、あぁなの?」


横にいた彼方に尋ねると、彼は目を見開いた。


「知らなかった?」


「何が?」


「あのギャップが優のウリなんだよ」


「そうそう。みんな知ってるよ」


麗が二人の間に割って入った。


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