ビューティーboys☆
二人が並んで廊下を歩いていると、前方にひときわ目立ったオーラを発している者がいた。
「神ちゃん!」
神ちゃんってツラしてねぇだろ!と突っ込みを入れたかった愁だが、倍になって返ってきそうだったので止めておいた。
呼ばれたのに気づかなかったのか、麗は振り返ることなく歩き続けた。
「待ってよ、神ちゃ~ん」
優はパタパタと走って、麗の前に回った。
必然的に愁からも優の顔が見えるようになるので、優の表情の変化がよく分かった。
初めは女の子を悩殺するキュートな笑顔だったのが、みるみるうちに青くなっていく。
涙目になった優は、走って愁の後ろに隠れた。
「どうした?」
「神ちゃん怖いー」
愁が顔を上げると、麗と目が合った。
いつもより少し目を細めた麗は、睨んでいるように見えた。
「俺に近づくな」
そんなオーラを発している。
「久しぶりだな・・・あんな麗は」
昨日、あの後何かあったのか?
今はそっとしておくべきだと判断した愁は、優を連れてその場を離れた。
「神ちゃんがあんなに不機嫌になるのって、アレしかないよねー」
「そうだな」
恐らく何かの拍子に、自分の目を鏡夜に見られたんだろうな
愁は深い溜息をついた。
「神ちゃん!」
神ちゃんってツラしてねぇだろ!と突っ込みを入れたかった愁だが、倍になって返ってきそうだったので止めておいた。
呼ばれたのに気づかなかったのか、麗は振り返ることなく歩き続けた。
「待ってよ、神ちゃ~ん」
優はパタパタと走って、麗の前に回った。
必然的に愁からも優の顔が見えるようになるので、優の表情の変化がよく分かった。
初めは女の子を悩殺するキュートな笑顔だったのが、みるみるうちに青くなっていく。
涙目になった優は、走って愁の後ろに隠れた。
「どうした?」
「神ちゃん怖いー」
愁が顔を上げると、麗と目が合った。
いつもより少し目を細めた麗は、睨んでいるように見えた。
「俺に近づくな」
そんなオーラを発している。
「久しぶりだな・・・あんな麗は」
昨日、あの後何かあったのか?
今はそっとしておくべきだと判断した愁は、優を連れてその場を離れた。
「神ちゃんがあんなに不機嫌になるのって、アレしかないよねー」
「そうだな」
恐らく何かの拍子に、自分の目を鏡夜に見られたんだろうな
愁は深い溜息をついた。