ビューティーboys☆
愁・・・
麗は頭が真っ白になった。
自分のせいで愁は落ちた。
くだらない過去に惑わされて、人を傷つけた。
下に向かって雫が流れ落ちた。
それは麗の眼からとめどなく溢れてくる。
「彼方ぁ!!」
突然ぼやけた視界に、見慣れた赤メッシュが入った。
間違えるはずがない
愁だ
じゃぁ、今落ちたのは・・・彼方?
眼を凝らしてみると、確かに彼方らしい。
「愁!!何で?」
首を回した愁と下を見ている麗の眼が合った。
「麗!!後で説明する。下に降りて来い!!」
それだけ言うと愁は一階下のベランダから顔を引っ込ませ、校庭へ向かった。
麗も愁に従い、階段を駆け下りた。